新新・社長の昼めし No.45 季節料理店『はせ部』のランチ




No.44  鰤定食 900円 ★★

昼時に偶然入ったのが季節料理店『はせ部』。軒先に刺身や焼魚類のランチメニューが4点くらいあってチョイスするのですが、店の女将さんがランチメニューのあるなしを店の板長に確認してからチョイスします。早いもの勝ちみたいで1時過ぎの客にとっては残りものを食べさせられる感じかも知れません。生きの良い魚が入るらしく軒先のメニュー板には右上に“一推し”の魚の名前が添付されています。
鰤焼きをチョイスして元気のいい店の女将さんに案内されるままカウンター席に。店内はよくある日本料理店で、左右に畳のある座席とカウンター3席でしょうか。思い出しました、大昔北欧関係の出版社社長に連れられて銀座8丁目あたりの小料理店に入ったことを。まだ若かった筆者はこの手の大人の憩いの店にはほとんど入ったことがありませんでした。いかにも肝っ玉かあさんらしい女将が社長のTさんを見るやいなや、あーら、いらっしゃい、随分久し振りじゃない、ともてなしの口上を店内一杯に響きわたるくらい大きな声で告げるのでした――。その社長は20年以上前に他界しました。面白い方でした。あれから幾星霜、典型的な小料理店にはあまり入っていない記憶があります。どちらかといえば、洋風化された店やとんかつ店それに居酒屋チェーンがメインになったかも知れません。時は移れり、です。
さて、鰤定食ですが、照り焼きですからピカピカ光っているのは良いです。が、残念ながら筆者の思っていたよりやわらかくはありませんでした。白飯の上にはヒジキをかけてみました。ときどき週末の食卓にのるブリは比較的やわらかで白飯に合います。網で焼いたものですが。スーパーで買物すると、ブリは天然ものや養殖ものが豊富に出回っています。しかし、ものによっては鮮度がよくやわらかもの、一方、パサパサ感があって少し硬めものもあります。選ぶコツがその日の夕食の良し悪しを左右するのです。あたった時は万歳、ダメな時は涙です(笑)。漫画家でエッセイストの東海林さだお先生の戯言みたいになってしまいました。
蛇足ですが、この店の左2軒隣にはかの有名なカツカレーの店『キッチン南海 神保町店』があります。いつも10数人は並んでいますが先にオーダーを取っていきますので並んでいても15分くらいで食べられます。客のほとんどはカツカレーを頼んでいるみたいです。チョー美味。昨日食べたばかりです。また、今回登場した『長谷べ』は、連休前の4月25日にお邪魔しました。

SHARE シェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
  • CPC電子書籍

  • 内容見本(カタログ)

  • 書評

  • 雑誌のご案内

  • 社長の昼めし

  • 受賞作品

  • 読者の声

  • 自費出版ご案内

  • クロカル超人の面白半分日記

  • web archives

  • CPC/PASSAGE by all reviews